みなさんがサッカーを観ていて、この選手小さい頃にフットサルをやっていたのかな?と思うポイントはどこでしょうか。
それは恐らく、足の裏でボールをトラップしたときではないでしょうか。
特にブラジル人選手に多く見られますが、サッカーの試合中にも足の裏でボールをトラップすることがあります。
そんな皆さんはもうご存じかもしれませんが、フットサルでは基本的には足の裏でボールをトラップします。
しかし、なぜフットサルでは足の裏でボールをトラップするのでしょうか。
こちらについてご説明いたします。
サッカーとフットサルの大きな違いは何でしょう。
それはコートの広さです。
フットサルの方が狭く密集しているため、トラップの際に周りに相手選手がいることが多く、これに対応するために足の裏でトラップをしているのです。
足裏トラップとインサイドでのトラップの大きな違いは、ファーストタッチで動かせるボールの方向です。
インサイドでのトラップでは、基本的には面の向いている方向にしかボールを置くことはできません。
それに対して足裏トラップは360°全方向に置くことが出来ます。
これがプレッシャーの厳しいフットサルでは、トラップ際を狙ってくる相手に対しての、重要な対応策になるのです。
加えて、足裏の方が比較的細かい力加減を調節することが出来ます。
つまり、インサイドのトラップの際に起こってしまう、トラップが伸びたり、詰まったりする可能性が低く、比較的自分の狙った位置に置きやすくなるのです。
これも相手が近いフットサルならではの考え方かもしれません。
このようなメリットがあるため、フットサルでは足裏トラップが基本となっています。
ただ、サッカーで使用するとなると必ずしもメリットだけではありません。
足の裏でトラップするためには、基本はグラウンダーのパスでなければ難しいと思います。
サッカーボールはフットサルボールに比べて軽く、跳ねやすいため、必ずしもグラウンダーのパスが来るとは限りません。
ですので、サッカーで足裏のトラップをする際には、そこの判断が必要となってきます。
しかし、上手くいけばトラップで相手の逆を取りやすくなりますので、狙ってみるのもありかと思います。
そして、これを狙うには仲間のパスの精度が必要となってきますので、そこはチームとして基礎技術の向上が必要になってきます。
ですので、まずは自分が相手に丁寧なグラウンダーのパスを蹴れるように常日頃から意識することが大切になってきます。
グラウンダーで利き足に丁寧な縦回転のパスを蹴れるようになれば、受け手の選手もプレーがし易くなりますし、同じようなパスを返してくれるようになるかもしれません。
これがチームの良い循環になり、一周回って自分に返ってくることでしょう。
話は逸れましたが、足裏トラップはうまく使えれば有効なテクニックですので是非練習してみてください。
※もちろん、相手と距離やスペースが空いている場合にはインサイドの方が有利な場合が多いです。ですので、狭いスペースや厳しく寄せられている時などに使うと有効かと思いますので、そこの判断力も必要になります。