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なぜクロスからの得点が多いのか

みなさんはテレビの試合のハイライトなどで得点シーンを目にすることは多々あると思いますが、どんなシーンが思い浮かびますか?

もちろん、テレビで取り上げられるようなゴールはスーパーなロングシュート等が多いですが、実は得点の多くはクロスからの得点なのです。

では、なぜクロスからの得点が多いのでしょうか。

その理由について、これからご説明いたします。

マークがついていけないため

一番に大きな理由としては、ディフェンダーのマークが外れてしまうからです。

具体的には、サイドからクロスを上げられると、ボールとマークしている相手選手を同一視野で確認することが出来なくなります。

つまり、ボールを見ているとマークしている選手を見失うことになります。

その見失っている隙に、相手はポジションを取り直し、完全にフリーな状態でシュートを打つことが出来てしまうのです。

これは、深い位置からのクロスであれば尚更効果的になります。

このようにマークの原則が崩れてしまうため、得点が入りやすくなっているのです。

フットサルのファー詰めも同じような原理になっています。

※マークの原則については別記事にてご説明しておりますので、お時間のある時に読んでいただけると幸いです。

(「【最重要】マークの3原則」はこちらから)


サイドはフリーになりやすい

クロスを上げるというプレーが比較的フリーに近い状況で行いやすいということも一つの要因かと思います。

チーム全体のディフェンスとして、サイドにボールがあるときは、逆サイドのマークは捨てて中に絞るのがセオリーとなっています。

つまり、逆サイドにボールがあるとき、サイドで待っている選手はフリーの状態で待っていることになります。

サイドチェンジが綺麗に決まれば、かなりいい状態でボールをもらい、ドリブルあるいはクロスを上げることが出来ます。

そして、それがいい状態であればあるほどプレーの精度は上がり、得点の確率は上がります。

このような状況はサイドでしか基本は発生しません。

中央でマークを外すようなことは理論上はありえません。

なので、サイドを起点とするクロス攻撃は比較的上手くいきやすいのです。


戻りながらの対応は非常に難しい

キーパーとディフェンスの間へのクロスはかなり得点の香りがするプレーです。

なぜなら、ディフェンスが自分のゴールに向かって守備をしているからです。

これは大きくクリアすることが難しく、対応が容易ではありません。

このようなディフェンスが自陣向きで守るシーンはクロスの場面でしか基本的にはありません。

通常のドリブルシュート等に対しては、正面を向いて対応できるため、簡単に言えば、跳ね返せばよいだけなのです。

このような違いからディフェンスの対応が難しいプレーなのではないでしょうか。


まとめ

クロスからの得点が入りやすい理由をご理解いただけたでしょうか。

クロスを上げるのが深い位置であればあるほど、得点の確率はぐっと上がります。

サイドから正確なクロスを上げることが出来れば、アシストも量産できるでしょう。

ゴール前のクロスへの入り方が上手ければ、特別な技術が無くても得点を量産できます。

簡単な押し込むだけのゴールでも、その前には様々な仕組みや駆け引きが発生しているのです。

そう思うと、また違った世界が見えてくるのではないでしょうか。

その視点はもっとサッカーを面白いものに変えてくれると思います。

この記事がみなさんのサッカーライフに良い影響を与えられれば幸いです。


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