■まず大きな違いはコートの大きさが違います。
サッカーはだいたい105m×68mに対して、フットサルはだいたい40m×20mとなっており、縦横ともにサッカーのほうが倍以上大きい規格になっています。
■ボールのサイズと重さが違います。
フットサルボールはサッカーボールの5号球に比べて小さく、重いものになっております。
フットサルボールのほうが重たいため、比較的弾まないイメージです。
ですので、フットサルのほうがややトラップがしやすいような感覚です。
このほかキックインや4秒ルール等様々なルールの違いはありますが、特に大きなものが上記の2点かと思います。
フットサルのボールはサッカーボールに比べて重たいボールを使用しています。
そのため、フットサルは初心者でも比較的ボールを止めやすく、誰でも楽しみやすいものになっています。
そして、競技レベルのプレーヤーにも同じことが言えます。
速いボールや強いボールでもピタッと止めるような選手もたくさん出てきます。
つまり、トラップのタイミングでの単純なミスが少ないイメージです。
これはサッカーとの大きな違いかと思います。
(久しぶりにサッカーをすると、バウンドの大きさに戸惑うことがありました、、笑)
何より大きな違いはコートの広さだと思います。
フットサルコートではちょっとしたズレであっても、サッカーコートのように広くなるとそのずれも大きくなってしまいます。
ですので、フットサルの方がややパスを狙ったところに通しやすくなっています。
これらの違いより、フットサルの方がサッカーに比べて、蹴りやすく止めやすいため、プレーの精度が高くなり戦略的なプレーに繋がってきます。
なので、フットサルではフリーキックやコーナーキックの際だけでなく、通常の攻撃の際にもトリックプレーのような決まった動きの作戦や型のような動きがたくさん存在しています。
それらを状況に応じてどの動きが効果的かを判断し、全員で連動していくのがフットサルの特徴です。
※サッカーはフットサルに比べて、ざっくりとした戦術のイメージです。
前述でサッカーは戦術がざっくりしていると聞いて、
「そんなことないぞ。細かい戦術だってたくさんあるだろ」
とお思いの方もいると思います。
それはおっしゃる通りなのです。
近年のサッカーはフットサルのように一つ一つの細かい動きや戦術までこだわってきています。
正直なところ、最近のサッカーを見ていると、あっ!これフットサルでよく見る動きだ~というシーンがたくさんあります。
具体的には、最近はサッカーでもよく使われるインナーラップやファーポスト付近でフォワードの選手が押し込むシーンなどがあげられます。
しかし、なぜ、コートが広くてボールのずれも大きく、走る距離も長いうえに、よく跳ねる扱いずらいボールという様々な難しい要素があるなかでフットサル化できたのでしょうか。
それは、恐らく技術の向上とフィジカルの向上の2点によるものだと思います。
世界レベルではフットサルコートと同じレベルで逆サイドまでピンポイントでサイドチェンジを行いますし、90分間敵陣まで全体でプレスをかけ続ける体力まで持ち合わせています。
今までフットサルでしか出来なかったことをサッカーでも体現できるようになってきたのです。
そうなると、細かい戦術も可能であるのならば、必然的に既に研究されているフットサルの戦術に寄って来るのは自然な流れかと思います。
(現にバルセロナ等はフットサルチームまで所有しています)
・サッカーとフットサルでは思い通りにいく度合いが違う
・近年はサッカーでもフットサルクオリティでプレーできるようになっている
・これからはフットサルの戦術がサッカーにも取り入れられる
このようなことからフットサルをプレーするもしくは観てみると、サッカーの見え方や自分のプレーも変わってくるかもしれません。
ぜひ、近くのフットサル場の個人参加フットサルやFリーグの試合を観に行ってみてください!
※Fリーグはかなりバチバチで、戦術的な話が何もわからなくても面白いと思います。