私が小学生の頃は、小さいうちはまずは体力やテクニックを磨くことを一番に考えられており、正直、戦術の指導はそこまでなかったかのように思います。
(あったらすいません、、)
試合の時も練習で鍛えたドリブルにてガンガン個人で進んでいく選手が良い選手とされていました。
「まだ小学生なのだから、戦術よりまずは個人の技術」といった風潮がありました。
これは、特定のクラブがという話ではなく、業界全体の風潮だったと思います。
ただ、果たしてそれは正しかったのでしょうか?
話はいったん変わりますが、サッカーの面白さとは何でしょう?
「鍛え上げられたフィジカルのぶつかり合い」
「磨き上げられたテクニック・個人技」
「チームとして一丸となった戦術・連携(パスワーク)」
メインで思い浮かべるのはこの3つではないでしょうか。
(もちろん、もっとたくさんの面白さがありますが、今回は割愛させてください)
これらは、日々の練習やトレーニングの賜物です。
この3つが複合的に複雑に絡み、チームの勝敗がつくのです。
どれか1つが秀でていても、勝てるわけではありません。
どんなに個人技が素晴らしい選手を11人集めたとしても、戦術が統一されていなければ、近代のサッカーでは勝つことはできません。
(単純な個人技だけでは、各所で数的不利をつくられ、負けてしまいます。)
ただ、そこがサッカーのとても面白いところだと思います。
下馬評通りにならず、ジャイアントキリングが起こるところも面白いポイントだと思います。
上記のことを考えるとサッカーの面白さを子供だからという理由で取り上げてしまうのは、いかがなものかと思います。
もちろん、幼稚園や小学生低学年の頃はまだ基本的な技術を身に着けるだけで精一杯かと思います。
ただ、小学校高学年くらいになれば基礎技術(止める・蹴る)もしっかりしてきて、戦術についても理解できる年齢かと思います。
なので、そのくらいの年齢からはむしろ戦術的な面白さを教えてあげるべきではないかと個人的には思っています。
また、中学・高校とレベルが上がっていくにつれて戦術理解度(サッカーIQともいいますでしょうか)がどうしても必要となってきます。
どんなに上手くても、フリーランニングの質やフォロー・カバーが必ず重要となってきます。
それを小さい頃から鍛錬することで自然と動けるようになっていれば、それは大きな武器になって、本人を支えてくれる財産になると考えています。
なので、「サッカーの面白さを伝えること」、「将来の武器になる」という理由からある程度の年代からは戦術についても触れていくべきかと思います。
※私がサッカーチームを立ち上げた際には、高学年にはどんどん伝えていこうと思っています。